- 2015-4-6
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- 株式会社H2H、過ごした時間がポイントに変わるスマホアプリ「time wallet」を発表 はコメントを受け付けていません
株式会社H2Hは、2015年4月25日にスマホアプリ「time wallet」を発表した。このアプリは、ユーザーが店舗などで過ごした時間を計測し、ポイントサービスに変えるもの。time walletと店舗内に設置したBLE(Bluetooth Low Energy)搭載のビーコンを連動させて検知する仕組みだ。
発表会の席上、挨拶に立った同社の代表取締役である木村雄幸氏は「time wallet」はこれまでにないアプリだと自信を持っている」としながら、time walletの概要について解説。「商業施設に滞在する時間も対象となるが、それに加えて移動時間、待ち時間の発生する場所をターゲットにしている」(木村氏)。
この実証実験として、タクシー会社であるグリーンキャブに協力を求めたとのこと。280台のタクシーにビーコンを積んでテスト。タクシーに乗っている時間がポイントに変わるわけだ。なお、ポイントの貯め方だが、スーパーなどのように2倍や3倍といった貯め方はしないそうだ。あくまでもリアルに消費された時間が貯まることになる。
そして貯まった時間をどこで使うかというと、動画の視聴であったり、カラオケやカフェなど、楽しい時間に使うことになるであろう、と木村氏。このサービスを実現するために「min」という単位を貯めたポイントに導入した。minのレートは事業者が任意で設定することとなる。サービスを使えるのはエニタイムズが提供している「お手伝いクーポン券」で、60minで60分のサービスを受けられる。
なおminの場合ポイント減資が必要ない上、月々数千円で導入することができる。また通常のように、いつ、どこで、誰が何を買ったかというデータはPOSで取得できるが、ユーザーがその場所にどれくらいの時間滞在したかはこれまで盗ることができなかったが、minであればそのデータを取得することが可能である。「このデータを活用することで、CRMのデータとしては非常に有効であると考えている」(木村氏)。
なおビーコンについては、米国のStickNFind製のものを採用したほか、システムの開発・保守、運用について韓国のTimeAXleと業務提携して実施していくとのこと。
今後の展開についてだが、通常店舗やタクシーに設置するビーコンを人に持ってもらうとどのようなサービスができるのか検討するほか、time walletの機能拡充、そして韓国への海外展開も考えているとのこと。これについては韓国と日本の間でminを使った相互展開ができるのか調べていくそうだ。
また時間のデータを大量に蓄積することになる。このビッグデータを使ってビジネスをしていく、と木村氏。「そして今後は数万個単位で日本全国に展開するが、このインフラを他者に開放することで収入源としたい」(木村氏)。同社は2017年5月期には加盟店舗2万店、アプリのインストール数430万人、売り上げ11億円を目標としている。
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