- 2019-12-24
- カルチャー
- ドライバーの4人に1人が高速道路での運転に苦手意識!?脱・ペーパードライバー!日産自動車の「#脱・高速道路ナーバス 2020年の高速教習」イベント開催 はコメントを受け付けていません
平成が始まった頃、学生だった筆者はバイトで貯めたお金でオンボロの中古車を購入し、毎週金曜日に走りに行くのが習慣だった。当時は山に行けば峠族、首都高ならローリング族、港湾地区ならゼロヨン族と車を様々に乗り回す若い輩が大勢存在し、週末は車に乗って目的もなくどこともなく走り回るのが、ただただ楽しかった。
■車とドライバーを取り巻く環境に大きな変化が訪れている
高速道路に乗れば、多少の無茶をしたり、オービスやネズミ捕りによる速度違反で検挙されたり、ろくなことはしていなかったが、車に乗ってどんな道路でも自由に走ることに対しての自信は皆持っていたと思う。令和の時代は車の運転に対するドライバーの意識が大きく変化しているという。
日産自動車の調査によると、運転免許を持っている人の4人に1人が高速道路での運転に苦手意識を持っているという。これは筆者にとってかなりショッキングな調査結果だった。25%もの人々が車の運転に対して自信がないと答えているのだ。高速道路を自信を持って走れるようになる何らかの対策が必要になってきているのだろう。
こうした状況を踏まえ日産自動車では、東京ペーパードライバー教習所の所長である佐藤徳孝氏を講師に迎え、「#脱・高速道路ナーバス 2020年の高速教習」を開催したので、その模様をお届けしよう。
■合流と車線変更を苦手とする人に運転のコツを伝授
佐藤講師はペーパードライバーの指導歴20年、実に通算5000人以上のペーパードライバーたちを指導し、自信を付けさせて路上へ送り出してきたという。当然、数多くのドライバーに高速道路での運転技術を教えてきた。
日産自動車のアンケートでは、「合流と車線変更を苦手」とする回答が多かったため、この2つにポイントを踏まえ、講習が行われた。
■クイズ形式で高速運転のコツを伝授
高速道路での本線への合流では、正しい合流方法をクイズ形式で学ぶことができた。合流線が本線に交わる道路では、手前(1番、2番)で合流するのに比べて、奥側(3番)で合流したほうが本線に入りやすい。とくに首都高は間口が短いので、3番で入らないと、合流はなかなか厳しいという。
佐藤講師によると「実際に本線を走っている人がどう思うかを考えれば、よくわかると思うんですね。本線を走ってます。急に1番や2番で出てこられると、本線を走っている人にとっては急ブレーキを踏むわけにいかないので、非常に怖いわけです。3番でアピールしながら出てこられると、本線を走っている人は横に逃げていただいたり、あるいは減速してくれたり、選択ができるわけです。入る側も楽に入れますし、入れる側も楽に入れることができます。」とのこと。
■車線変更のコツとは
車線変更についても、佐藤講師からアドバイスがあった。車線変更の場合は、走行中の車の速度がポイントになる。たとえば、自分の車が80km/hで走っていて、相手の車が100km/hで走っているときには、相手の車に先に行ってもらってから、自分の車がその後ろに入ればよい。同じ速度だったときには、自分が速度を10km/hに落としてから車線変更する。後ろから入ることを意識して、少しずつ速度を下げることが大事だという。
佐藤講師は「高速ナーバスの方は、たいがい前に入ろうとするんですね。車線変更=前に入ることなんだと考える人がけっこう多いんです。追い越し車線を走っている車の後ろに入ったほうが基本、安全に入れます。前に入ろう、前に入ろうではなく、基本的に後ろに入ったほうが、高速ナーバスの方は簡単に入れるようになると思います。」と、誰にでもできる運転テクニックを伝授した。
■日産の運転支援技術がドライバーをサポート
日産自動車では、車線変更や分岐点での車線移動でハンドル操作を支援してくれる運転支援技術「プロパイロット」がある。日産自動車日本ブランディング本部ブランド&メディア戦略部松井眞依子氏からプロパイロットについての説明があった。
松井眞依子氏は「すでにご存じの方もいらっしゃるかと思いますけれども。高速道路の同一車線のときに、走行時におきまして、ハンドルとアクセル、ブレーキを自動で制御し、運転をサポートしてくれる技術になります。車間距離も前方の車に追従することができますし、何km/hを保つのも設定することができます。」と、プロパイロットの特徴を述べた。
プロパイロットをさらに進化させた「プロパイロット2.0」では、車線変更や分岐、高速の出口までサポートすることができる。前を見て注意して運転する場合のみだが、同一車線ないでのハンズオフドライブ(手を離して運転すること)もできる。ドライバーが安心して運転できる画期的な技術となっている。
運転のコツなどのソフト面、そして運転支援技術のハード面、どちらも両立させることで、さらに楽しく運転ができそうだ。日産自動車では安心安全な車社会を実現するため、日産車による死亡事故「ゼロ・フェイタリティ」を目標に、今後も様々な取り組みを実施するとしている。
年末年始は、帰省や旅行で高速道路を利用する人が増える時期でもある。高速道路での運転が苦手だと感じている人は、免許取得済みの人向けの教習所の有料高速教習を受けるなど「脱・高速ナーバス」を目指して、あらためて運転技術を磨いてみることをおススメしたい。
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