次のWindows 10は従来型のマウス&キーボードでもタッチ操作でも使いやすいUIに進化【デジ通】


マイクロソフトがWindows 8.1に次ぐOSとなる新しいOSを「Windows 10」というネーミングで2015年後半にリリースすることを発表した。Windows 9を通過し、いきなりバージョンが上がってしまうため「Windows 9x(95/98/98SE/Me)時代を連想させてしまうのを嫌った」などと言われている。だがWindows 8は不評だったため大きくアップデートされ8.1へとバージョンアップしたのはご存知だと思うが、この8.1を「9」と数えれば、次のWindowsは必然的にWindows 10となる。

なお10月1日にはテクニカルプレビューが公開され、だれでも試用できるようになっている。特に目立つ改良点としてはスタートメニューの復活がある。Windows 8ではタッチディスプレイに最適化したUIが前面に押し出されたが、Windows 10ではWindows 7までの従来型UIへと回帰、ただし、タブレットユーザーにも使いやすいUIも目指していく。

現在公開されているテクニカルプレビューは、主に企業向けユーザー向けの機能を中心に利用することができるようになっており、コンシューマー向けの新機能は2015年初頭に公開される予定だ。UI自体も最終版とは異なるようだが、現在公開されている内容から、キーボードとマウスを中心に使う従来型PCユーザーにも、タッチを中心に使うタブレットユーザーにも使いやすいUIを目指していることがわかる。

Windows 8ではタッチパネル搭載のディスプレイで使いやすいUIをめざし、全画面表示が中心のスタート画面を採用した。これは、キーボードとマウスを中心に使う従来型PCユーザーにとって、従来と見た目も、使い勝手が全く異なったため大不評であった。従来のスタートメニューを使っていたユーザーにとってはものすごい違和感で使い勝手が悪いと感じさせるに十分であったわけだ。その教訓をWindows 10では生かしているというわけ。

Windows 8も、8.1へとアップデートをすることで、徐々に使い勝手は良くなった。しかし、従来型のキーボードとマウスで利用するPCユーザーは、Windows 7のスタートメニューの復活を望んでいる人が多かった。

Windows10s

Windows 10ではそうしたユーザーに待望のスタートメニューが復活、加えてWindows 8で採用されたスタート画面のライブタイルも残されている。このスタートメニューは、Windows 8風のスタート画面に切り替えることもできる。

マイクロソフトは、同社のSurfaceシリーズといった2-in-1製品で、キーボードがない場合はWindows 8風のスタート画面、キーボードを装着すると従来型のスタートメニューに自動的に切り替わるようなことを想定しているようだ。

Windows 10プレビューを現在2-in-1製品で試しているが、現時点でこの切り替えは手動で行う必要があり、再ログインも必要なので使い勝手は悪い。このあたりを見ても、テクニカルプレビューがまだまだ開発中である事がうかがえる。

まだリリースまでは1年あるため、製品自体の評価ができる状態ではないが、方向性としては従来型のPCでもタブレットでも、2-in-1でも使いやすくする方向なことは今回のプレビューで確認できる。ユーザーからのフィードバックも募集しているようなので、ガンガンに使い倒して今後の新機能追加への要望を送るなどして、さらにUIに磨きがかかることを期待したい。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

Windows 10プレビュー

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