写真は、スマホかコンデジで十分という人がいる。特に最近のスマホは下手なコンデジよりも機能が豊富で画質も向上してきており、それなりの写真が撮影できてしまうからだ。しかし、写真の楽しさ、または写真を撮ることにこだわりを感じてしまうと、コンデジやスマホでは、今一歩満足できなくなってしまう人が出てくる。もうちょっと思い通りの画を撮りたいという欲求が出てきてしまうと、あとはデジタル一眼レフことデジイチデビューへと突き進むしかないだろう。
最近では、デジイチも本体価格が安くなっており、新機種登場間近になると数世代前のボディが激安で放出されたりといったセールが行われる。ただし入手できるのはボディだけだ。デジイチを使うには、当然ながらレンズが必要だ。ボディだけ入手できても、いざレンズを見てみると、ボディとそう変わらない価格で売られていて驚いてしまった人もいるかもしれない。
そうした人におススメしたいのがカメラ本体に加え、使い勝手のいいレンズを組み合わせた「キット」と呼ばれるレンズとのセットだ。それぞれを個別に購入するよりも1割から2割程度安いのもうれしい。しかも、このレンズセットは本体が型落ち旧モデル化して古くなると、値下がり幅が大きくなり、「レンズを買うとおまけに本体がついてくる」というような状態になることもある。ズバリ、デジイチデビューのねらい目はこういったキット商品だ。
■実際にどのくらいお得なのか?
例えば、ある通販サイトの、キヤノンのEOS Kiss X7とEF-S18-55 IS STMのキットは69,760円。同じ通販サイトでは本体のみは54,750円、レンズは31,680円なので、合計86,430円。別々に買うよりもレンズキットは16,670円もお得だ。すでにこのレンズを持っていたり必要なければ別だが、レンズキットを買った方が2割ほどお得になる計算だ。ちなみに、このEOS Kiss X7なら望遠ズームもセットになったダブルレンズキットはさらにお得だ(価格コム調べ)。
これはキヤノン以外のメーカー(たとえばNikon)でも同じような傾向だと思っていい。もっとお得になるのが型落ち機種となったレンズキットだ。カメラ本体は1年から2年程度で新機種が登場するが、レンズは、それとは異なり現役期間が5年以上と長寿だ。数年前のレンズだから性能が落ちるとかの商品でもないため、レンズ単体の割引販売というのはあまり期待できない。先述したように「レンズを買ったらボディが付いてきた」という認識で買い物をする視点が大事になるわけだ。
■現時点でのお買い得は何かを考えてみる
まあ、カメラの良し悪しというのは、どのメーカーのボディを好むかといった話になってしまうし、こだわる人であれば、一冊くらい本が書けそうなこだわりを持っている。もちろんお買い得な型落ち品の在庫状況はその時々によって異なるが、2014年5月現在、一般的な視点でお得な商品をチェックしてみるとニコンの「Nikon 1 J3 小型10倍ズームキット」とキヤノンの「EOS Mダブルレンズキット」ということになる。
Nikon 1 J3 小型10倍ズームキットは発売当初9万円程度だったが、現在の最安値は35,000円程度、EOS Mダブルレンズキットは発売当初10万円程度だったが、現在は42,000円程度。Nikon 1 J3 小型10倍ズームキットに付属する「1 NIKKOR VR 10-100mm f/4-5.6」は6万円台で販売されており、レンズ自体を買うよりもかなり安く購入でき、さらに本体までオマケでついてくる。
EOS Mダブルレンズキットにはレンズ2本に、ストロボやEFレンズ用のアダプターが付属しており、本体以外の機器を個別に購入すると7万円程度になる。古い機種ながらレンズやオプションが含まれる4万円強のレンズキットはかなりお買い得だと言えるだろう。
もちろん、購入時期や店舗によって価格は異なるし、時期によってお得になる製品も変わるので、いつでも古い機種がお得に買えるわけではないので注意していただきたい。常に価格のチェックをしておくことで、思わぬ掘出し物に出会う可能性が高くなるだろう。
上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]
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