- 2026-10-16
- カルチャー
- ブリヂストン、フォーミュラEの新時代へ!「GEN4」専用タイヤを世界初公開 はコメントを受け付けていません
電気自動車(EV)による世界最高峰のレース「ABB FIAフォーミュラE世界選手権」は2026年10月1日、2026/27シーズンからブリヂストンを単独タイヤサプライヤーに起用すると発表した。これに先立つ9月30日、イタリア・ローマで開催された発表イベントでは、次世代レーシングカー「GEN4」とともに、ブリヂストンが開発した専用タイヤ「POTENZA GEN4」を世界初公開した。フォーミュラE史上最速・最強の性能を誇る新型マシンを足元から支えるとともに、環境負荷の低減にも取り組む。
■0-100km/h加速1.8秒!史上最速の「GEN4」が登場
2026/27シーズンから導入される「GEN4」は、フォーミュラEの歴史を塗り替える次世代レーシングカーだ。最高出力は600kW(約815馬力)に達し、0-100km/h加速はわずか1.8秒。最高速度は335km/hを誇り、常時アクティブ四輪駆動(AWD)を採用する。
この圧倒的な性能を最大限に引き出すためには、従来以上に高いグリップ力や耐久性を備えたタイヤが欠かせない。特にEV特有の強大なトルクを路面に伝えるため、タイヤには高度な技術が求められる。
ブリヂストンは、こうした要求に応えるため、フォーミュラE専用の高性能タイヤ「POTENZA GEN4」を開発した。世界各地の市街地コースや多様な路面状況に対応し、レース開始から終了まで高いパフォーマンスを維持することを目指している。
■通常用と豪雨用の2種類のタイヤを開発
今回発表されたタイヤは、「POTENZA GEN4」と「POTENZA GEN4 for TYPHOON TYRE」の2種類だ。
「POTENZA GEN4」は、幅広い天候や路面状況に対応するオールウェザータイヤだ。高いグリップ性能と耐久性を両立し、GEN4の強力な加速性能やコーナリング性能を支える。世界各地の市街地コースで使用されることを想定し、さまざまな路面条件でも安定した性能を発揮するよう設計されている。
一方、「POTENZA GEN4 for TYPHOON TYRE」は、激しい雨に見舞われた際の使用を想定したヘビーウェット仕様のタイヤだ。大量の雨水が路面に存在する状況でも、高いグリップ力と走行安定性を確保することを目指している。
これまでのフォーミュラEでは、幅広い天候に対応するタイヤを使用してきたが、GEN4時代には新たに豪雨用タイヤが加わる。これにより、天候の変化に応じたタイヤ選択が可能となり、ドライバーの安全性とレースの競争力を両立させる。
■再生・再生可能資源65%を実現!環境への配慮も徹底
新型タイヤの大きな特徴が、サステナビリティへの取り組みだ。
「POTENZA GEN4」シリーズでは、タイヤに使用する原材料の65%を再生資源・再生可能資源としている。この比率には、認証制度に基づくマスバランス方式による算定分も一部含まれる。
具体的には、使用済みタイヤの熱分解油を原料とするカーボンブラックや、もみ殻由来のシリカなどを採用。天然ゴムについても、持続可能な天然ゴムのためのグローバル・プラットフォーム(GPSNR)の基準に適合した調達を進めている。
製造工程では、熱と電力に100%再生可能エネルギーを割り当てることで、カーボンニュートラルな生産を実現。さらに、物流面ではDHLと協力し、低炭素輸送ソリューションを活用する。
ブリヂストンは、レースで要求される極限の性能と環境負荷低減を両立させることで、持続可能なモータースポーツの実現を目指している。
■ブリヂストンの森田泰博Global CEO「モビリティの新しい未来を切り拓く」
ブリヂストンの取締役 代表執行役 Global CEOである森田泰博氏は、今回の取り組みについて、FIA世界選手権への復帰は同社の情熱と革新の歴史を体現する大きな挑戦だと説明した。
同社は「最高の品質で社会に貢献」という使命のもと、モータースポーツを通じて性能の限界を追求するとともに、より良い未来に向けた責任を果たしてきた。
森田氏は、フォーミュラEという舞台で性能とサステナビリティの両立をさらに進化させ、モビリティの新しい未来を切り拓く考えを示した。また、主催者やチーム、ドライバー、パートナー、ファンとともに、新たな未来を創造していくことへの期待を語った。
■フォーミュラEのジェフ・ドッズCEOも期待
フォーミュラEのジェフ・ドッズCEOは、ブリヂストンを2026/27シーズン以降の単独タイヤサプライヤーとして迎えることに歓迎の意を示した。
同氏は、ブリヂストンが長年培ってきたモータースポーツの経験と、持続可能性を重視した最先端技術を高く評価。GEN4が持続可能なモータースポーツの新たな基準を示すマシンになるとしたうえで、ブリヂストンとの協力によって電動レースの可能性をさらに広げていく考えを示した。
また、FIAのSenior Circuit Sport Directorを務めるMarek Nawarecki氏は、GEN4の性能と効率を実現するうえでタイヤが重要な役割を担うと指摘。ブリヂストンやフォーミュラE、各チームとの協力を通じて、競争力の高いレースを実現したいとの意向を示した。
■開発責任者が語る「POTENZA GEN4」の技術
ブリヂストンの執行役 CPO兼グローバルモータースポーツ管掌を務める今井弘氏は、GEN4の圧倒的な性能を最大限に引き出すため、タイヤ開発において技術の限界に挑んだと説明した。
特に、新たに導入される「POTENZA GEN4 for TYPHOON TYRE」については、ウェットコンディションでもドライバーが自信を持ってレースに挑める環境を実現する、GEN4時代を象徴する進化だと位置付けている。
また、タイヤの性能向上に加え、カーボンニュートラルや資源循環の取り組みを推進し、持続可能なモータースポーツの実現に貢献していく考えを示した。
■東京の最終戦を含む4大会でタイトルスポンサーに
ブリヂストンは、複数年にわたるパートナーシップの一環として、2026/27シーズンの4大会でオフィシャル・レース・タイトルスポンサーを務める。
対象となるのは、メキシコシティ、ベルリン、上海、そしてシーズン最終戦が開催される東京の4大会だ。
2027年7月24日・25日に予定される東京での最終戦は、GEN4導入初年度の締めくくりとなる重要なレースだ。ブリヂストンにとっても、日本のファンに最新のタイヤ技術とモータースポーツへの取り組みをアピールする絶好の機会となる。
ブリヂストンは、タイヤの供給だけでなく、各大会でのさまざまなプロモーション活動を通じて、フォーミュラEの魅力を世界に発信していく。
史上最速のGEN4マシンと、それを支える「POTENZA GEN4」。高性能とサステナビリティの両立を目指すブリヂストンの挑戦は、電動モータースポーツの未来だけでなく、次世代の市販車向けタイヤ技術にも新たな可能性をもたらしそうだ。
■ABB FIA Formula e オフィシャルサイト
■Tokyo E-prix 公式日本語サイト
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代表取締役・ITライフハック代表
ITライフハック編集長・ライター
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