- 2025-7-23
- カルチャー
- 文化や伝統の継承を実感!自然・アート・知の融合がもたらす、ハンガリーパビリオンの癒し空間【大阪・関西万博】 はコメントを受け付けていません
ハンガリーパビリオンは、伝統を基軸として過去と未来をつなぐ架け橋となることを目指している。パビリオンの中心テーマは、ハンガリー文化の中核を成す民族音楽だ。文化や伝統の継承は、持続可能な未来の構築において極めて重要であり、本パビリオンにおいてその意義を実感することができる。

○ 森の香りとスズランの光に包まれる幻想的なエントランス
ハンガリーパビリオンの入り口では、ハンガリーの自然を象徴する“森の香り”が来場者を出迎える。空間演出にはアロマが活用されており、深い癒しと安心感を与える演出だ。


○ 「言葉の森」―多言語が秘められたアートオブジェ
館内にはガラス製のアートオブジェが展示されている。これらはハンガリーで制作され、日本へ運ばれたもので、芸術性と国際性を併せ持つ“知的な森”を形成している。



さらに、これらのオブジェには文字が巧妙にデザインに溶け込んでおり、来場者自身が文字を探し出す楽しさも用意されている。まるで言葉の中を旅するような感覚で、発見の喜びと知的な刺激が味わえる演出となっている。


この空間を進んだ先には、ハンガリーの国花・スズランをモチーフとしたライトが柔らかく灯る広場が広がっている。幻想的なその広場から、さらに奥へと進むと、伝統音楽が響く没入型シアターへとつながっていく。言葉、光、音がひとつながりになった体験が待っているのだ。

○ 心を震わせる伝統音楽の響き ― 没入型シアターで出会う民謡
パビリオン中央に位置するドーム型の「Immersive Dome(没入型ドーム)」では、ハンガリーの民謡を生歌で楽しめるライブパフォーマンスが実施されている。ハンガリーの自然や文化を象徴する音楽が、星空を模した天井と静かな照明の中で響き渡り、視覚と聴覚を融合させた没入型の体験空間が来場者を包み込む。

まるで森の中に身を置いているかのような静けさと、ハンガリーの郷愁あふれるメロディーが重なり、心が解きほぐされていくような時間を提供している。

○ 映像で出会うもうひとつのハンガリー ― 通路に広がる美のプロジェクション
没入型ドームでの音と光の体験を終えた来場者を待っているのは、映像による“もうひとつのハンガリー”との出会いだ。ドームを出て進んだ通路空間では、ハンガリーの自然や伝統文化、暮らしの風景を描いた映像作品が壁面に投影されている。

この映像では、豊かな森や建築、民俗的な日常の一場面などが映し出され、来場者にハンガリーという国の奥行きと温かみを改めて感じさせてくれる。音楽の余韻を引き継ぐように静かに流れるプロジェクションは、ただの展示通路ではなく、『心を整える“移動型のギャラリースペース』として機能している。
没入型ドームの感動を胸に、ゆっくりと歩みながら映像とともにハンガリーの空気を味わう──この静かな時間が、パビリオン体験をより豊かなものにしてくれるはずだ。

○ 手にして持ち帰るハンガリーの記憶 ― ギフトエリアで出会う知と美
パビリオンの出口付近には、ハンガリーの文化や感性を自宅へと持ち帰ることができるギフトエリアが設けられている。ここでは、知的好奇心をくすぐるアイテムから、視覚にも美しいスイーツまで、展示での体験を締めくくるにふさわしいプロダクトが並ぶ。


なかでも注目したいのが、世界中で親しまれているルービックキューブ。1974年にハンガリーの建築家エルノー・ルービック氏によって発明されたこの知育パズルは、ハンガリーが誇る“知の象徴”として、パビリオンでも展示・販売されている。

もうひとつ目を引くのは、花びらをあしらったチョコレート。鮮やかな色彩と繊細なデザインが特徴で、味覚と視覚の両方で楽しめるギフトとして人気を集めている。手に取るだけで、パビリオンでの体験が蘇るような美しさがある。

美しさと知性を詰め込んだこのギフトエリアは、単なる“おみやげ”ではなく、パビリオンでの体験を記憶に残すための「もうひとつの出口」として機能している。展示の余韻を、手元に残るカタチで持ち帰ることができる空間だ。
○ パビリオンで味わう本格ハンガリー ― 2階レストラン「MISKA Kitchen & Bar」
ハンガリーパビリオン2階には、“MISKA Kitchen & Bar”と名付けられた本格レストランが用意されており、展示体験の余韻を落ち着いて味わえる場として好評を博している。

店内は木を基調とした温かみのある空間で、ゆったりと座って食事が楽しめるスタイルだ。



営業時間はランチ・ディナー共に営業しており、ディナータイムは17時から。人気メニューは「グヤーシュスープ」や「ホルトバージ風・肉入りクレープ(チキン)」など、本場ハンガリーの伝統料理がラインナップされている。
さらに、ハンガリー産ワインや“フレッチ”(ワイン+炭酸水)といった、現地の味を楽しめるドリンクも提供されている。

利用の際は、ランチタイムには行列ができることが多く、開店前から並ぶ来場者もいる点に注意してほしい。
■ハンガリーパビリオン 公式サイト
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