USB3.1環境で読み込み最大415MB/秒をたたき出すKingstonの「HyperX Savage USBドライブ」


持ち運べるデーターストレージとして古くから存在しているのがUSBメモリだ。パソコンは必ずUSBポートを搭載しているし、スマホやタブレットでもmicroUSBやLightning変換コネクターを経由することで読み書きが可能になっている。液晶テレビなどの家電の中にもUSBメモリが利用できる製品が多数ある。各機器の間でデータのやり取りができるストレージとして、必要不可欠と言える。

テクノロジーの進化のおかげで最近のUSBメモリはコンパクトになり、USBポートに装着しても、凸部が目立たないほどになってきた。容量も32GB、64GB、128GBと大容量化してきており、さらにサポートするUSB規格も最新のUSB3.1では最大10Gbps(実際は約9.7Gbps)の転送が可能となっている。

しかも、USB3.1対応とはいってもUSB2.0といった下位互換性を持っているので古い機器から、最新の機器までデータのやり取りが可能だ。最近では、Windows向けの回復ドライブ用にUSBメモリの利用が推奨されていたり、DVDやBDといた光学ドライブを持たないPC向けにソフトをインストールできるよう、USBメモリにインストールプログラムが入って販売されていたりと、USBメモリは、万能ストレージと呼ぶにふさわしい存在であると言える。

■最新のUSB3.1に対応し128GBと大容量なKingstonの「HyperX Savage USBドライブ」
今回紹介するKingstonの「HyperX SAVAGE USBドライブ」は、64GB、128GB、256GBの容量が用意されている。HyperX Savageの冠が示す通り、ゲームなどのパワーユーザー向けに位置付けられている製品だ。USB3.1対応で、最大の読み取り速度はメーカー公称値で350MB/秒となっている。ちょっと昔のSSD並みの高速な読み取りが可能になっているわけだ。

■HyperXシリーズのUSBメモリらしいど派手なデザイン
本製品は、最近のコンパクトなUSBメモリとは一線を画すど派手なデザインになっている。いかにも“USBメモリ”とわかるようになっており、かなり目立つ存在だ。前述したように最近のUSBメモリは、無線LANやBluetoothのレシーバーと見間違えるほどコンパクトになってきており、Kingstonでも「DataTraveler Micro 3.1」という、コンパクトなUSBメモリをラインアップしている。

対してHyperX Savage USBドライブは、メモリ本体にHyperXの“X”を赤くしたマークを本体にあしらっており、精悍な感じだ。大きさもコンパクトなUSBメモリの倍以上となっている。筆者は小型のUSBメモリをいくつか所有しているのだが、購入直後は使おうとするたびにどこに行ったか探し回ることが多く、とうとうUSBポートに差したままになってしまった。その点、HyperX Savage USBドライブは、ある程度のサイズがあるため紛失などの心配は少ないだろう。

いまどきのUSBメモリにしては大きめ。HyperXのXをあしらったロゴが目立つ。

いまどきのUSBメモリにしては大きめ。HyperXのXをあしらったロゴが目立つ。

こちらはコンパクトデザインのKingston「DataTraveler Micro 3.1」

こちらはコンパクトデザインのKingston「DataTraveler Micro 3.1」

■非常にしっかりした作り込み
本製品、非常に精度が高く作られている。ぱっと見るだけでは、USBコネクターがどちら側にあるのかわからないほどだ。どちらかがキャップになっており、そのキャップを外すとUSBコネクターが顔を出すはずだが、最初はどちらがコネクターなのかわからなかったほどだ。ちなみに写真の左側がキャップになっていて、それを取り外すとUSコネクターが顔を出す。

精度の高い作り込み。一見してUSBポートがどちらにあるかわからない。

精度の高い作り込み。一見してUSBポートがどちらにあるかわからない。

写真から見て左側がキャップになっており、それを外すとUSB端子が顔を出す。

写真から見て左側がキャップになっており、それを外すとUSB端子が顔を出す。

コンパクトタイプのUSBメモリと比較した。その大きさがわかるだろう。

コンパクトタイプのUSBメモリと比較した。その大きさがわかるだろう。

■USB3.1で速度を計測! 驚きの爆速USBメモリ
USB3.1の理論上の最大速度は10Gbps(実際は約9.7Gbps)となっている。USB3.1環境を用意し、その読み書き速度を計測した。利用したベンチマークソフトは「CrystalDiskMark5.1.0」である。サイズ設定は500MB/1GiB/2GiB/4GiBだ。なおUSB3.0環境はWindows 8 Pro(32ビット版)、USB3.1環境はWindows 10 Home(64ビット版)だ。そのためUSB3.1では「CrystalDiskMark5.1.0 x64」を利用している点をお断りしておく。メーカーの公称値では、読み出しが最大350MB/秒、書き込みが最大250MB/秒となっている。

USB3.1環境での計測結果

USB3.1環境での計測結果

USB3.0環境での計測結果

USB3.0環境での計測結果

ベンチマークの結果、USB3.1環境での読み出し速度は最大で公称値の350MB/秒を軽くオーバーし最大で415.2MB/秒となっている。書き込み速度も公称値の250MB/秒を大幅に超える326.3MB/秒となっており、3年くらい前のSSDくらいの読み書き速度になった。USB3.0環境では、読み出しが最大183.6MB/秒、書き込みが157.9MB/秒とUSB3.1の半分程度となった。それでも十分に高速であると言える。

以上のようにHyperX Savage USBドライブは、HyperXの冠にふさわしい爆速USBメモリであることがわかってもらえたと思う。見た目の精悍さがそのまま性能に直結していると言っていいだろう。もちろんKingstonの製品らしく長期間の製品保証および無償のテクニカル・サポート、もちろんの高い信頼性もある。USB3.1の環境があるなら、その高速性を余すことなく引き出せる。高速な読み書きができるUSBメモリを探しているなら、最もおススメできる製品と言えるだろう。

HyperX Savage USBドライブ
Kingston Technology

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